2017年 12月 18日
ウサジ工房の初窯焚き:本焼き |
皆様こんにちわ。
週末陶芸家のフジサキウサジです。
2017年12月17日は、記念すべき第1回本焼成の日!
これまでウサジ工房では小さな電気炉で何度もテスト焼成を繰り返していましたが、いよいよ大きなガス窯での本焼きの日がやってきました。
ウサジ工房の場所を正式に賃貸させて頂いたのが今年の5月。
プレオープンです!って会員募集を始めたのが7月。
週末のみの作業で、全て自分たちの手で工房のリフォームをしつつ、その上での陶芸活動なので仕方が無いとはいえ、ずいぶん時間がかかってしまいました。
窯詰めは前日に済ませています。
ベーパライザーの電源も前日のうちに上げておいたので、工房についたらすぐに窯に火を入れられる状態です。
1250度。酸化焼成。目標15時間。
「・・・目が覚めたら速攻で工房に行くとして、5時から焼成開始、20時完了って感じかな?」
と、漠然と考えていたのですが・・・
なんかね、3時に目が覚めちゃって。。。
遠足前の子供かっ!?オレ!!(笑
って感じです。
4時前に工房到着。
早速窯に火を入れて、一息ついたのが朝の5時。
窯焚きに関して心地よい緊張感はありました。
でも、不安は全く無かったです。
「自分ならできる。1250℃、酸化焼成、15時間。できる。やってみせる。」
窯焚きに限らずなのですが、根拠の無い自信を持って物事に臨むのは、ウサジGの得意とするところです(笑
ガス圧のメータ。
単位が mmAq(ミリメートルアクア)と、ちょっと(かなり)古いタイプ。
見慣れた kPa(キロパスカル)に換算すると・・・・「だいたいで考えて1000のところが10って感じなんだな?」と、ざっくりアバウトな物事の考え方ができる柔軟性も持ち合わせています。(笑
今回は酸化焼成なので、
基本的にダンパー全開で固定、ドラフト全閉で固定、ガス圧とバーナーの一次空気弁の調整だけで温度を上げていきます。
ただ、バーナーのお掃除をしたとは言え、空気弁のネジが全開まで回る個体が8本中1本もありません。
不安といえば不安なのですが、、、
今回は「酸化焼成をすること」が目的ではなく「織部釉の色を綺麗に出すための酸化焼成」です。
織部を得意とする作家さんとお話したときにうかがった「ずっと酸化では良い色が出ないですよ。温度域によって還元の時間帯もかなりあります」という言葉を思い出し、具体的にどの温度域でどっちの雰囲気が良いのかは分からないのですが、「基本は酸化。多少の還元雰囲気があっても気にしない」くらいの気楽さです。
それよりもウサジGが今回重点を置いたのは、窯の素性(クセ)を知ること。
ガス圧、ダンパー、ドラフト、空気弁。何をどう操作したときに温度は?窯の状態は?
これらを一つ一つ確認して、経験値として自分の中に積み重ねること。
これが今回の焼成の目的。すごく気楽な自分に優しい目的です。(笑
「へー。焼成中はずっと窯場にいるタイプなんだ?ずっと見ててもそんな変わらないでしょう?」
先日、雪ノ浦さんの工房に押しかけてお話をうかがったとき、そう言われました。
ウサジGってば、基本的に小心者なので(笑
今回も窯場を5分と離れず、
窯を操作し、ノートに記し、グラフを描き、そして窯場でできることを続けました。
土練機を動かして粘土の再生をしたり、画像はヒツジの箸置きを量産してるところ。
来年の干支?なんだっけ?
関係ありません。(笑
作りたいものを、作りたいときに、作りたいように作る主義です。(笑
午後7時。
予定どおり目標どおり、15時間で窯の温度は1250度に。
これはナイショですが、本当はネラシの時間帯を1時間程度もっての15時間でした。(笑
1250度でのネラシ時間をほとんど取れなかったのは、500度までの時間帯にビビッて温度をガツンと上げられなかったのが原因です。
窯焚きを終えての感想は、一言で言えば「楽しかった」です。
ウサジ工房のガス窯は、本当に素直で良い窯だと感じました。
理屈で考えて「ココをこうすれば、こうなるハズ」が、だいたい思いどおりになりました。
来るべき還元焼成の日に向けて、900度の温度域でのネラシ操作の練習もできました。
ダンパーやドラフトも操作してみて、酸化と還元を行ったりきたりも何とかできたと思います。
特に窯の上部が還元の時間帯が長すぎたかな?という不安は少し残りますけれど、でもバーナーの空気弁だけは何とかしなきゃな、という課題も明確になりました。
という感じで15時間、ウサジ工房の窯場でたっぷりと楽しませていただきました。
窯出しは今度の土曜です。
午前中で作業を終え、会員の皆さまには午後には作品をお渡しできると思います。
お楽しみに!
というかウサジ2人も楽しみです! ^-^
最後までお読みいただいてありがとうございました。
《ウサジG》
→陶芸ブログランキングを見る
週末陶芸家のフジサキウサジです。
2017年12月17日は、記念すべき第1回本焼成の日!
これまでウサジ工房では小さな電気炉で何度もテスト焼成を繰り返していましたが、いよいよ大きなガス窯での本焼きの日がやってきました。
ウサジ工房の場所を正式に賃貸させて頂いたのが今年の5月。
プレオープンです!って会員募集を始めたのが7月。
週末のみの作業で、全て自分たちの手で工房のリフォームをしつつ、その上での陶芸活動なので仕方が無いとはいえ、ずいぶん時間がかかってしまいました。
窯詰めは前日に済ませています。
ベーパライザーの電源も前日のうちに上げておいたので、工房についたらすぐに窯に火を入れられる状態です。
1250度。酸化焼成。目標15時間。
「・・・目が覚めたら速攻で工房に行くとして、5時から焼成開始、20時完了って感じかな?」
と、漠然と考えていたのですが・・・
なんかね、3時に目が覚めちゃって。。。
遠足前の子供かっ!?オレ!!(笑
って感じです。
早速窯に火を入れて、一息ついたのが朝の5時。
窯焚きに関して心地よい緊張感はありました。
でも、不安は全く無かったです。
「自分ならできる。1250℃、酸化焼成、15時間。できる。やってみせる。」
窯焚きに限らずなのですが、根拠の無い自信を持って物事に臨むのは、ウサジGの得意とするところです(笑
単位が mmAq(ミリメートルアクア)と、ちょっと(かなり)古いタイプ。
見慣れた kPa(キロパスカル)に換算すると・・・・「だいたいで考えて1000のところが10って感じなんだな?」と、ざっくりアバウトな物事の考え方ができる柔軟性も持ち合わせています。(笑
今回は酸化焼成なので、
基本的にダンパー全開で固定、ドラフト全閉で固定、ガス圧とバーナーの一次空気弁の調整だけで温度を上げていきます。
ただ、バーナーのお掃除をしたとは言え、空気弁のネジが全開まで回る個体が8本中1本もありません。
不安といえば不安なのですが、、、
今回は「酸化焼成をすること」が目的ではなく「織部釉の色を綺麗に出すための酸化焼成」です。
織部を得意とする作家さんとお話したときにうかがった「ずっと酸化では良い色が出ないですよ。温度域によって還元の時間帯もかなりあります」という言葉を思い出し、具体的にどの温度域でどっちの雰囲気が良いのかは分からないのですが、「基本は酸化。多少の還元雰囲気があっても気にしない」くらいの気楽さです。
それよりもウサジGが今回重点を置いたのは、窯の素性(クセ)を知ること。
ガス圧、ダンパー、ドラフト、空気弁。何をどう操作したときに温度は?窯の状態は?
これらを一つ一つ確認して、経験値として自分の中に積み重ねること。
これが今回の焼成の目的。すごく気楽な自分に優しい目的です。(笑
先日、雪ノ浦さんの工房に押しかけてお話をうかがったとき、そう言われました。
ウサジGってば、基本的に小心者なので(笑
今回も窯場を5分と離れず、
窯を操作し、ノートに記し、グラフを描き、そして窯場でできることを続けました。
土練機を動かして粘土の再生をしたり、画像はヒツジの箸置きを量産してるところ。
来年の干支?なんだっけ?
関係ありません。(笑
作りたいものを、作りたいときに、作りたいように作る主義です。(笑
予定どおり目標どおり、15時間で窯の温度は1250度に。
これはナイショですが、本当はネラシの時間帯を1時間程度もっての15時間でした。(笑
1250度でのネラシ時間をほとんど取れなかったのは、500度までの時間帯にビビッて温度をガツンと上げられなかったのが原因です。
窯焚きを終えての感想は、一言で言えば「楽しかった」です。
ウサジ工房のガス窯は、本当に素直で良い窯だと感じました。
理屈で考えて「ココをこうすれば、こうなるハズ」が、だいたい思いどおりになりました。
来るべき還元焼成の日に向けて、900度の温度域でのネラシ操作の練習もできました。
ダンパーやドラフトも操作してみて、酸化と還元を行ったりきたりも何とかできたと思います。
特に窯の上部が還元の時間帯が長すぎたかな?という不安は少し残りますけれど、でもバーナーの空気弁だけは何とかしなきゃな、という課題も明確になりました。
という感じで15時間、ウサジ工房の窯場でたっぷりと楽しませていただきました。
窯出しは今度の土曜です。
午前中で作業を終え、会員の皆さまには午後には作品をお渡しできると思います。
お楽しみに!
というかウサジ2人も楽しみです! ^-^
最後までお読みいただいてありがとうございました。
《ウサジG》
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by usaji_iwatejp
| 2017-12-18 07:40
| 陶芸のこと